私の子どもは、受験はまだまだ先ですが、以前紹介した『「魚の釣り方」は自分で考えろ』の著者が、偏差値30から半年で全国模試1位をとったという経歴が気になり、著者の勉強法の本を手に取りました。
『偏差値30からたった半年で全国1位をとった僕の勉強法』泉忠司 著
偏差値30から
「僕の勉強法」というタイトルから、驚くべきアイデアが記された受験のノウハウ本かと思って読みはじめたのですが、思っていたイメージとは違うものでした。
受験のノウハウ本というのは間違いではないのですが、驚いたのはとても面白く、読みやすいことです。読み始めて一気に最後まで読んでしまいました。
内容は著者の実体験なのですが、本の形式としては、失恋をきっかけに受験勉強をはじめた主人公「今泉君」の日記をベースに話が進行していき、その日記に書かれている、参考書の選び方や勉強方法を著者である「泉忠司」さんが解説していくというもの。
日記を通して、受験を志してから、志望校を選び、必死に勉強して合格するまでの物語形式になっているというのが、飽きずに読み進められる理由だと思います。
また、タイトルの、「偏差値30から半年で全国1位」というタイトルなので、さぞかし驚くべき方法で勉強したのではないか、という思いまありましたが、それも違いました。他の人がやらないことをやっているというのは間違いではないですが、特に奇抜な方法というのではなく、自分にあった勉強法をとても効率よく進めています。
自分の頭で考える
この本の中で何度も強調されているのが「自分の頭で考える」ということです。例えば、参考書を選ぶことについても、友達に勧められたとかよく売れているというだけで選ぶのではなく、自分で本屋に足を運んで、自分が今必要としているもの、自分に合うものを選ぶことが大切であることが述べられています。
自分の頭で考えろといっても、ただ突き放しているのではなく、著者自身の経験を元に、具体的な参考書名から、その参考書を使った勉強方法、暗記のやり方と覚えたことを忘れないようにする方法、また、教科別の苦手克服方法や暗記のために使用するノートの種類まで、事細かに記されています。
ただ、その著者自身が紹介している効果のあった方法についても、そっくりそのまま真似してはいけない、自分の頭で考えるように随所に強調されています。
もし、お子さんが受験勉強中、または、そろそろ受験を考えなければいけないという状況であるのならば、受験勉強に対する心構えを再確認する意味でも、読んでみてはいかがでしょうか。
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