子どもがスマホばかり見て、さっぱり勉強しない。あなたのお子さんはそんなことはないですか。
小4の長女は、個人のスマホを与えているわけではありませんが、暇さえあれば、親のスマホでゲームをしたり YouTube を見たりしていて、学校の宿題があっても後回しです。
こんなことで将来大丈夫かと心配になりますが、以前紹介した書籍『人工知能時代を生き抜く子どもの育て方』では、デジタル機器に囲まれた、今の子どもの新しい環境にどう対応すべきか提言しています。
子どもの可能性を広げるために
この本では、今のIT業界で大活躍している人たちは、黎明期からインターネットに親しんできた人たちで、もしこの人たちが子供のころにインターネットを禁止されていたら、今の日本のIT業界は生まれていないと断言しています。
では、子どもの可能性を広げるためにはどうすればいいかについて、以下のように二つの大切な点を挙げています。
・最先端テクノロジーに対して寛容になること
・それがもたらす未来を予測すべく努力すること
具体的にどうすればいいかについて、例えば「ねえ。なんで空は青いの?」と子どもに質問されたとき、空が青い理由を知っている、いないにかかららず「なんでだろうね。Google 先生に聞いてみようか!」というのが理想的な答えだとしています。
そんなことをしていたら、検索ばかりに頼るような中身のない人間になってしまうのではないか、と心配になってしまいますが、著者は、近い将来、インターネットで「知」を探し出す能力が、その人の「知」の優劣を決める一つの大きな要因になることに間違いないと言っています。
宿題にスマホを使わせてみたら
なかなか宿題をやろうとしない娘に、「今日はスマホを使って宿題をしてもいいよ」と言ったら、「どうやるの?どうやるの?」とすぐに飛びつていきました。
その日は、対義語を漢字で書く問題と、割り算の筆算でした。スマホの音声認識を使って検索の仕方を教えると「下山の反対は?」などの問いにすぐの答えが返ってくるのに驚いて、「もうパパあっち行っててもいいよ」といって、自分でどんどん先に進んでいきました。
さすがに、すべての答えを見つけられなかったので、その時は助けを求めてきましたが、そこそこ楽しそうに、ほぼ自分で国語の宿題を終わらせました。
このやり方が本当にいいのかどうかはまだ分かりませんが、単に親が教えるよりは達成感があり、頭に残るかもしれません。
算数に関しては、「割り算のやり方は?」「筆算のやり方は?」などと検索していましたが、なにか近道があるわけでもなく、あきらめて自分でやっていました。Googleで計算ができるところまでは発見できなかったようです。まあ、それでは力にならないと思うのでそこは教えませんでした。
人工知能時代を生き抜く子どもに
この本では、かなり近い将来、わからないことがあったら人工知能に(文字通り声で)聞くというのが当たり前になると言っていまし、実際そうなっていくでしょう。
「人工知能時代を生き抜く」必要のある子どもに対して、日常生活の中で、もっと積極的にインターネットに関われるように工夫していくことが必要なのではないでしょか。
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