子どもを学校に通わせているとき、大きな心配のひとつが、「学校でいじめれらたりしていないだろうか」ということではないでしょうか。
前回紹介した書籍『父親ができる最高の子育て』高濱正伸 著 で、気になる記述があったので紹介します。
いじめられスイッチ
筆者はいじめられやすい子は「いじめられスイッチ」があると言います。著者の言う「いじめられスイッチ」とは、その子が持っているいじめたくなる要素のことです。そして、その「いじめられスイッチ」をいじめっ子に押させないようにすることが大切だと説きます。
「いじめには、いじめられる側にも原因がある」とか、「あんな事をする子は、いじめられても仕方がない」などという言説は、到底納得できませんし、言われれば当然反論します。
しかし、現実問題として、いじめられやすい子は存在しますし、子どもには、子ども達なりのルールがあり、それを平然と破るような子は仲間外れにされるということも起こります。
単純に、いじめられる子は悪くない、いじめっ子が悪いのだ、と言っただけでは解決できる問題ではないでしょう。
娘のため息
先日、甘えん坊の長女がいつもより甘えてきて、「パパ、今日は一緒に寝よう」と言ってきました。なにか、時折ため息をついていたのも気になっていたので、その日は一緒に布団に入りました。
いつものように他愛もない話をした後、少し沈黙があり、その日学校でいじめられたことを話してくれました。
きっかけは、前日と同じ服を着ていたということを指摘されたのが始まりだったようですが、そのうちに、クラスのリーダー的存在の子が中心になって、娘一人をバカにしてきたということです。その言葉の中には、娘がかなり気にしていることも入っており、ひどく傷ついていて、「転校ってできないのかな。。。」とまで言っていました。
その日は「大丈夫、パパが守ってやる」と言って安心させ、翌日、担任に内容を話すことにしました。
いじめとは無縁のように見える活発な娘も、きっかけがあれば、いじめられることもあるんだと思えば恐ろしくなりました。
幸い、担任が間に入ってくれたこともあり、それからは、ひどいことを言われることはなくなったと明るい声で話してくれました。
「スイッチ」を押されないようにするには
この本の著者の高濱さんは、いじめっ子に「いじめられスイッチ」を押されないようにするには、なんでもいいから、友達に負けないことがひとつあればいいと言います。
そのひとつが自信になって、毅然とした態度をとることができ、いじめっ子が寄ってくることはないということです。
娘は柔道を習っているので、「柔道が強くなれば、いじめられることもなくなるよ」と励ましていますが、それに限らず、なにか自信をもてるものができれば、毅然とした、いじめを寄せ付けない子になれると思います。
今回のことで、「パパに話すと悩みが消えていくね」と言ってくれました。この本の勧める「父親ができる最高の子育て」にはまだまだ至らないことも多いですが、子どもの幸せを願って日々接していければと思います。
あなたも、関心があれば、高濱さんの著書を手に取ってみてください。長年の塾講師の経験に裏打ちされたお話に、子育てのヒントを得られると思います。
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