教育

書評:子供に教えたい「お金の知恵」

「お金」について、子どもにどんな風に教えていけばいいか、悩みませんか?

私は、子どもにはお金持ちになってほしいとは思いますが、どんなふうに教育していったらいいかまだハッキリしていません。

そんなことについて書かれている本を紹介します。

『子どもに教えたい「お金の知恵」「一生お金に困らない子」に育つ47のルール』本田健 著

あなたにとって、お金とはどんなもの?

お金に関する本というと、たいてい、お金持ちになるにはどうすればいいか、といった方法論や心構え、または、こんなことをしていたら、損しますよ、お金は貯まりませんよ、というようなことが書かれているイメージを持っていましたが、この本は違いました。

「あたなにとって、お金とはどんなもの?」という根本の問いからスタートしています。

お金は「アラジンの魔法のランプ」、お金は「力」、お金は「安心」など、いろいろな考え方を紹介し、その考え方の欠点を説明しています。

欠点といっても、その考え方を全否定しているわけではなく、それが本当にあなたの求めているものですか、「お金」を得ることで本当にそれが得られますかという問いかけです。

この本、全体に感じられるのは、一種独特の優しさです。世の中にはいろいろな仕事がある。いろいろな働き方があるとしながらも、このような仕事はダメだとか、こういう働き方をしなければいけないというのではなく、「自分がいちばん輝ける働き方を選ぼう」と勧めてくれます。

幸せなお金持ち

そして、この本が目指しているのは、ただのお金持ちではなく「幸せなお金持ち」です。

「幸せなお金持ち」とは、たくさんのお金を持ち、経済的に自由なだけではなく、仕事、生き方、偏見などからも自由な人たちです。

そのように説明したあと、「幸せなお金持ち」になるための考え方や行動のしかたを、例によって優しい語り口で教えてくれます。

子育てについて

この本は2部構成になっていて、第1部は「基礎編」として、主に「あなた」と「お金」のかかわり方について書かれています。

第2部は、「子育て編」として「あなた」と「子ども」のかかわり方について書かれています。

ここでも、子どもをこのように育てなければいけないとか、このような道に進ませなければいけないというようなことは一切なく、子どもに夢を持たせ、その夢を応援することを勧めています。

そして、子どもの「夢の実現力」を高めるための方法について、実践的な内容が書かれています。

優しい文体の中で、なにか、じわじわと伝わってくる感じの本です。

あなたも、この本を通して、子どもと一緒にお金について考えてみませんか。

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